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東京・神奈川(横浜・川崎)で活動している心理カウンセリングルーム

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FAQ:よくある質問Frequently Asked Questions


Q:カウンセラーは話を聞くだけで何にもしてくれない!


A:カウンセラーの力量不足です、申し訳ありません。
こちらの意見は胸に突き刺さるご意見としてよく耳にします。この点に関しましてはカウンセラーの勉強不足が全ての原因だと思います。クライアントにそう感じさせてしまうことに全くもって申し訳ありません。


【もう少し具体的に】
先ず初めにカウンセラーは「目の前のクライアント個人への理解」をしなければなりません。表面的な悩みの理解ではなく、個人の内面的な深い理解です。そのためにはクライアントの現在どのような状況にいるかを聴かせて頂かなければなりません。(この段階ではどの心理療法においても同じたど思います。)
そしてこの「話を聞くだけで何もしてくれない!」と言われる意見の多くは、来談者中心療法と呼ばれる心理療法の場合だと思います。いわゆる一般的な「カウンセリング」と呼ばれる心理療法です。来談者中心療法の場合、クライアントに「話を聞くだけで何もしてくれない!」と感じさせてしまったのならハッキリ申し上げカウンセラーの傾聴に対する技術力以外考えられません。申し訳ありません。



本来の傾聴とは「アクティブ・リスニング」と呼ばれ、能動的に話を聴かせて頂く方法です。能動的に話を聴かせて頂くことは核心に迫る展開が見込まれます。表面的な問題を徐々に剥がしとって、クライアント本人さえも気付かない「今ここあるがまま」の姿に触れていく技術です。これが本来の傾聴であり、来談者中心療法の目指すべき本来のスタイルだと思います。

しかしながら、クライアントの内面を理解できずに形だけの傾聴に捕らわれていますと、それこそただ話を聴いている状況に陥ってしまします。これでは傾聴が目的となりクライアントへの理解が二の次になってしまっています。これでは能動的な話の聴き方ではなく、受動的な話の聞き方でしかありませんね。だからこそクライアントの「話を聞くだけで何もしてくれない!」の裏側にある「何とかしてほしい!」という気持ちにたどりつけなかったのかもしれません。

カウンセリングで出来ること、出来ないことは当然あります。カウンセリングにおいてこの認識のズレがクライアントとカウンセラーとの二者間で生じているのであれば説明義務を怠ったカウンセラーの責任です。残念ながらカウンセラーが外からの力でクライアントの心を操作することは当然できませんし、万人の悩みに適応するアドバイスも存在しません。だからこそお話を聴かせて頂くことが前提となります。



何れの心理療法にせよカウンセラーは傾聴のプロでなければなりません。クライアントに話を聞くだけで何もしてくれない!と感じさせてしまったなら言い訳をする余地はありません。少しでもカウンセリングを受けて良かったと感じて頂ける為に日々精進致します。僭越ながらどうぞよろしくお願いします。


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