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ストレスStress

日々の暮らしの中のストレスから開放されていない方へ

ストレスとは何も悪い出来事ばかりが原因ではありません。結婚、出産、昇格、マイホーム建築等自分の生活のプラスとなる出来事に対してもストレスを感じることでしょう。
今までの確立された生活習慣からの変化そのものが、多かれ少なかれストレスの要因となってあなたへと降りかかってきます。

そもそも心理学的に『ストレス』とは何でしょう。
ストレスとは外からの刺激によって個人が感じ取る歪みです。そしてこの外からの刺激を『ストレッサー』と呼びます。つまり、ストレスとは何か物事の原因ではなく、個人が感じ取る結果を指します。「何が起こったか」ではなく「何を感じ取ったか」がストレスとして捉えられています。

生きていれば必ずストレスを感じるものです。ストレスを感じない状態は返ってストレスに気付けない体質になっている可能性もあります。大切なのはどの様なストレスを感じ取っているか、そしてその感じ取ったストレスをどの様に対処しているかです。

  • あなたが落ち着ける場所はどこにありますか?
  • 何をしているときに心が休まりますか?
  • リラックスできる環境はどのような場面ですか?


なるべくストレッサーから身を離せれば望ましいかもしれません。しかし現実的にストレッサーから距離置くのが難しい場合もあります。
そんな直面しなければならない場合には、ストレッサー事態に対する受け止め方を変える、抵抗して撥ね退ける、受け流す術によって溜めない方法等もあります。

いずれにせよ、あなたの抱えているストレスと原因となるストレッサーに気付く段階から始まります。
あなたがあなたの生活に責任を持ち、その上で心が楽になる生活を想像し、そこへの段階的な方法を計画し、進んでいくのが、ストレス感情に押しつぶされない対処方法へと繋がっていきます。


ストレス・スケール

ストレッサーの目安としてアメリカ精神科医のトーマス・ホルムスとリチャード・ラフによる基準が設けられています。以下の資料は成人を対象にしています。過去一年間を通して目に見えない環境の『生活変化単数』合計が、健康状態に影響を及ぼすかを客観視したものです。
ストレッサーとはネガティブな出来事ばかりではなく、ポジティブな出来事にも現れます。いわば生活の変化そのものがストレスへと変貌すると参考にしてみてください。
この資料は1967年のアメリカ合衆国が基と成っています。現在の時代と国や文化もしくは性別による生活習慣の違い、様々な個人差によって数値が絶対視されることは先ず在りません。

  配偶者の死      100
  離婚         73
  夫婦別居       65
  投獄         63
  親族の死       63
  個人の病気や怪我   53
  結婚         50
  免職         47
  復縁         45
  退職         45
  家族の健康状態の変化 44
  妊娠         40
  性生活の問題     39
  新しい家族の追加   39
  経営不振       39
  経済地位の変化    38
  夫婦喧嘩の頻度の変化 35
  住宅ローン      32
  差し押さえ      30
  職場での環境の変化  29
  子供の独立      29
  義理家族の問題    29
  昇給         28
  配偶者の就職・退職  26
  入学・卒業      26
  生活環境の変化    25
  生活習慣の修正    24
  上司とのトラブル   23
  仕事環境の変化    20
  引越し        20
  転校         20
  生活習慣の変化    19
  教会活動の変化    19
  社会活動の変化    18
  小金利ローン     17
  睡眠環境の変化    16
  家族の人数の変化   15
  食生活の変化     15
  長期休暇       13
  クリスマス      12
  軽度の違反      11



得点 300以上  精神病の危険性に注意
得点 150-299  精神病の危険性は通常
得点 150以下  精神病の危険性は極めて薄い


ここまでであなたの抱えているストレッサーにはどのようなものがありますか?表以外の事柄でも構いません、自分なりに点数を付けてみるのも効果的かもしれませんね。
ストレス対策の第一番としてあなたにとって取り巻く多くのストレッサーに気付くことが必須です。何故なら見えない問題に対しての対処は根本的な解決へとは直接繋がり難いからです。ストレッサーが見えてきたらどのように対応するかが次のステップへと移り変わっていきます。ストレッサーである原因が何故あなたにとってストレスと化しているのでしょうか。同じ原因でもストレスと感じる人もいれば感じない人もいるでしょう。
では何故人によってストレスを感じる人もいればそうでない人もいるのでしょうか。その説明として以下の理論体系があります。

ABC理論

人が何かを感じ取り多種多様な結果を導き出す考え方とし、アメリカの心理療法士アルバート・エリスの『ABC理論』といった考え方があります。

ABC理論ABC理論とは、出来事(A:Activating event)が結果(C:Consequence)を招くのではなく、出来事に関する個人の観念(B:Belief)(または価値観、信念、固定概念)が結果を招く理論です。
つまり捉え方次第で結果は変わるのです。

例えば、クラシック音楽を聴いたときを想定します。ある人はクラッシクこそ洗礼された音楽だと心地よく感じるかもしれません、しかしある人はただ退屈なだけの音楽だと感じるかもしれません。このクラシック音楽を聞くといった出来事は個々の観念といったフィルターを通し、結果心地よくも感じたり退屈に感じたりもします。この場合後者の退屈と感じる人はクラシック音楽をストレッサーとして捉えてしまうかもしれません。

この観念というものは個々の生活の中での学習として自然と身についたものと捉えています。どのような経緯の基一つの観念を生み出したのでしょう。その経緯は現在にも通じるもでしょうか、事実関係に問題はないのでしょうか、新しく付け加える情報はないのでしょうか、一度見直すことによって今とは違った観念を修正ができます。このように信念を変化させる働きとして反論(D:Disputing)し違った結果としての効果(E:Effects)からさらに『ABCDE理論』と発展しています。

ストレス対策として、感じ方を変える方法もありますし、考え方を変える方法もあります。もしくは行動の変化によって状況もおおいにあります。ある人は原因が明確になれば自然と対処方法が見えるかもしれませんが、全ての人がそうとも限りません。そんなストレスを抱え込んでしまっている方に、ハートウッド心理カウンセリングが寄り添いながら緩和できたらなと思います。

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