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A:頑張った結果のうつ状態ですからね、、、酷ですよね、、、
うつ状態が原因でカウンセリングに来られる多くの方は頑張りすぎてしまった人達です。直面した問題に対して一生懸命立ち向かって試行錯誤しながらもオーバーヒートしてしまった状態にあります。頑張れる余地のある方には励みになるかもしれませんが、限界を超えてしまった方にはどうすることもできません。これ以上の頑張りはこれ以上のうつ状態を悪化しかねません。
とはいえ、本心から「頑張れ」と応援したい気持ちは否定できません。早く良くなってほしいという気持ちの表れとしての「頑張れ」なのでしょうからね。
【ではうつ状態の方に何ができるか】
基本的に出来ることはないかもしれません。「何かしてあげたい」という気持ちが強く表れた行動は、その気持ちに応えなくてはとプレッシャーに感じる場合もあります。相手のペースに合わせ、近すぎず遠すぎない距離を保つことが安心に繋がるかもしれません。「今は何も気持ちが沸き上がらないかもしれないし、私に出来ることは何もないかもしれない。それでも尚あなたが元気になるのを心から信じている」このような気持ちのもと見守ってみてください。
恐らく「何もない」と言われるかもしれません。そのことを前提に尋ねてください。1つのスタンツとして「自分に出来ることもあなたがしてほしいことも今は何もないかもしれない。それでももし何かあったなら、いつでもどんな些細な内容でも遠慮なく声をかけてほしい」このような気持ちのもと尋ねてみてください。
最も心配な点が「何とかしてあげたい」という想いがから回ってしまい、自分にも相手にも辛い経験になってしまわないかです。仮にうつ状態の方が「死にたい」と呟いたらどうでしょう。自分の気持ちを押し殺して相手の死にたい気持ちに寄添うのは容易ではないかもしれません(もちろん命を絶つ行為を肯定している訳ではありませんよ?!)。無理なく相手の気持ちに寄添えるのであればそれに越したことはありませんが、そうでないなら専門機関に任せて頂けると幸いです。
医師による正しい薬の処方は気持ちを楽にしてくれますし日常生活自体の助けにもなります。カウンセラーは教育分析を受けながら徹底的に気持ちに寄添う訓練をしていますし、抜本的な原因と過程に触れていきます。
うつは本人の意思とは関係なしに感情が沸き上がらなくなります。体内の神経物質のバランスが崩れているのでどうしようもない状態なのです。こればかりは体験した本人にしか分からない感覚かもしれません。教科書的な理解ではなく、本人がどんな状態なのかに理解を向けてください。自分に出来ること出来ないことの中から、出来ることだけをやってください。
本当に大切なのは何を言うかではなく、相手にとって必要な気持ちを伝えることかもしれません。相手にとって必要な気持ちとは?!それは相手次第。